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Contour

上顎骨切り術(Le Fort I型骨切り)

上顎骨切り術とは

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上顎骨切り術は、上顎骨を骨切りして前後・上下・回転方向に移動させ、噛み合わせや顔全体のバランスを整える手術です。特に上顎前突・開咬・口元の突出感などの改善に有効です。

保険診療で行う上顎骨切り術

適応

  • 上顎前突、開咬、受け口などの顎変形症で咬合改善が必要な場合

  • 矯正歯科との連携治療を行うケース

  • 咬合改善のため術前矯正治療が必須

特徴

  • 保険適応により費用負担が軽減

  • 咬合と顔貌の両面から治療

  • 上顎単独手術は基本的に行わず、下顎骨切り術との併用が原則

手術方法

  1. 上顎骨(歯列を含む骨片)を水平に骨切り

  2. 移動方向に応じて骨を適切に除去・調整

  3. プレートで固定し咬合を確保

所要時間

約2時間

術後経過

  • 入院期間:約1週間

  • 腫れは術後3〜5日でピーク、2〜4週間で軽快

  • 術後も矯正歯科で顎間固定などを行い、最終的な噛み合わせを調整

  • 顔貌・咬合の安定には半年〜1年かかることもある

注意事項・リスク

  • 出血、感染、しびれ(上顎神経)、後戻り

  • 移動量によっては鼻翼幅の変化や上唇の動きに影響が出る場合あり

自費診療で行う上顎骨切り術

適応

  • 顎変形症ほどではないが審美的改善を希望する場合

  • 鼻下や上顎突出感の軽減を希望するが咬合は大きく変えたくない場合

特徴

  • 保険診療対象外の軽度変形や純粋な審美目的に対応

  • デザイン性を重視し、フェイスラインや口元バランスを調整

  • 鼻形成術や輪郭形成術などとの併用も可能

  • 下顎が大きく見える方には上下顎同時骨切りを推奨することがあり、Vラインやオトガイ形成だけでは得られないバランス改善が可能

手術方法・所要時間・術後経過・リスク

  • 手技・リスクは保険診療と同様

  • 審美デザイン重視のシミュレーションと術式

  • 入院期間は1週間程度

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