
Nose
隆鼻術(鼻を高くする手術)
隆鼻術とは

隆鼻術は、鼻根部から鼻背、鼻先にかけて高さを出し、顔全体のバランスを整える施術です。横顔のEラインを整え、より立体的でバランスの取れた印象を与えることができます。材料や目的に応じて、肋軟骨移植やシリコンプロテーゼ挿入を用いる方法があります。必要に応じて鼻骨骨切りを併用することで、鼻筋をより細く高く見せることも可能です。
隆鼻術の適応
鼻筋が低く、平坦な印象を改善したい
顔全体に立体感を出したい
シンプルに鼻根部を高くしたい
鼻先に高さやシャープさを出したい
鼻先を含めた自然なラインを形成したい
肋軟骨を用いた隆鼻術
特徴
自分の肋骨から採取した軟骨を利用し、鼻背・鼻先を形成します。
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メリット:自己組織のため感染や拒絶反応のリスクが低く、長期的安定性に優れます。また、鼻柱基部や小鼻基部への軟骨移植(いわゆる「貴族手術」や「猫手術」)も同時に可能です。
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デメリット:肋軟骨採取部(胸部)に小さな傷ができ、手術時間も長めになります。
術式
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胸部から肋軟骨を採取
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鼻背・鼻先用に軟骨を加工
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必要に応じて鼻中隔軟骨や耳介軟骨を併用 し移植
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位置固定後に縫合
所要時間
約2〜3時間
術後経過
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鼻と胸部に腫れ・内出血が出ることがあります
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鼻の形は3〜6か月で安定
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胸部の傷跡は下着で隠れる位置に設定
注意点とリスク
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感染、軟骨の変形・吸収
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胸部の違和感や瘢痕
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鼻先の高さ出しや複合変形を伴うケースに特に有効
シリコンプロテーゼを用いた隆鼻術
特徴
医療用シリコンで作られたプロテーゼを鼻背に挿入して高さを出します。
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メリット:比較的短時間・低侵襲で可能
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デメリット:異物であるため感染やズレ、皮膚菲薄化による長期的な輪郭変化や露出リスクがあります
術式
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鼻腔内を切開
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鼻背にシリコンプロテーゼを挿入
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必要に応じて鼻先形成(耳介軟骨移植など)を併用
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位置固定後に縫合
所要時間
約1〜1.5時間
術後経過
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腫れは数日で落ち着き、1〜2週間で社会復帰可能
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傷跡は鼻腔内のため外から見えない
注意点とリスク
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感染、プロテーゼの位置変化や輪郭変形
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長期的にはメンテナンスが必要となる可能性あり
当院の特徴
鼻の形態・皮膚の厚さ・ご希望に応じて材料を選択
鼻先形成や鼻骨骨切りとの複合施術も対応可能
長期安定性重視のため、肋軟骨移植を推奨