
Nose
小鼻形成(鼻翼縮小術)
小鼻と顔全体のバランス

鼻は顔の中心に位置し、目元・口元との関係性を含めた顔全体の印象を決定する重要なパーツです。特に鼻翼(小鼻)の広がりは、顔が平面的に見えたり鼻の穴が目立って見えたりする原因となることがあります。
小鼻形成(鼻翼縮小術)は、小鼻の皮膚や皮下組織を一部切除し、鼻の穴を小さくしたり横幅を狭くする手術です。この手術により、鼻の輪郭が引き締まり、顔全体の印象がシャープでバランスの取れたものになります。
適応となる主なケース
笑った時に小鼻が大きく広がるのが気になる
鼻を小さく・可愛らしい印象にしたい
鼻の穴の縦方向・横方向が大きく、目立つ印象を改善したい
鼻翼の横方向の張り出しを改善したい
鼻先とのバランスを改善したい
ただし、鼻翼だけを強く縮小すると鼻先が相対的に大きく見えたり、鼻全体がアンバランスになる場合があります。そのため当院では、鼻先(鼻尖)や鼻背との全体的な調和を重視したデザインを行っています。
術式の種類とデザイン
鼻翼縮小術は、切開位置や切除する組織の範囲により複数の方法があります。
1. 内側切開法(鼻孔内アプローチ)
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切開線を鼻の穴の内側に置き、鼻翼基部を内側に寄せる手法
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傷が外から見えにくく、自然な仕上がり
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張り出しが軽度~中等度の方に適する
2. 外側切開法(鼻翼外側アプローチ)
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鼻翼外側を三日月状に切除
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大幅な縮小が可能で、鼻翼の張り出しが強い方に適する
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傷跡は外側にできるが時間とともに目立ちにくくなります。
3. 複合法(内側+外側)
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鼻翼の厚みが強い方や鼻孔径が大きい方でより大きな効果を求める場合に選択
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皮弁を交叉させるなどの後戻り防止のための追加手技を併用することもあります
手術の流れ
1.デザイン
術前にシミュレーションを行い、縮小量と切開ラインを決定します。
2.麻酔
局所麻酔または静脈麻酔で痛みを抑えます。
3.切開と組織切除
選択した術式に応じて鼻孔内・鼻翼外側を切開し、皮膚や軟部組織を適量切除します。
4.縫合
精密な縫合で傷を閉じます。必要に応じて皮弁移行や移植を行います。
5.固定
腫れ防止のため軽くテーピングを行います。
所要時間
約60分程度
術後の経過と注意点
術後の腫れと赤み
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手術後1ー2日目が最も腫れます。テーピングで腫れを抑えます。
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抜糸は7日目に行いますが、その時点ではまだ腫れ・赤みがあります。
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特に外側切開を伴う場合は縫合部に赤みが長く残り、3か月ー6ヶ月程度かかることもあります。
後戻り
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鼻翼縮小は術後に若干の後戻りが起こる可能性があります。そのため、あらかじめ過矯正気味に仕上げていますが、過度の縮小を行った場合に元に戻すことは、非常に困難となるため、バランスをとったプラニングを提案させていただきます。
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初回の施術からさらに縮小を追加で希望される場合は割引価格で修正を行います。
術後ケア
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翌日から洗顔・入浴可能
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術後2週間は鼻周囲の化粧を控えてください
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抜糸までの間、朝晩2回、処方された軟膏を綿棒で薄く塗布
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定期的な診察を必ず受けてください
注意事項とリスク
1.後戻り
過度な縮小は避けるべきで、バランス重視で縮小量を決定します。
2.縫合部の炎症
鼻翼外側は炎症を起こしやすい部位であり、適切な処置が必要です。
3.鼻詰まり
鼻孔径が小さくなることで鼻詰まり感が出ることがあります。術前から鼻中隔湾曲などの症状がある方は併用治療を検討します。
4.傷跡
外側切開を行った場合、術後しばらく赤みが残りますが、時間の経過とともに目立ちにくくなります。
当院の特徴
バランス重視のデザイン
鼻詰まりなど機能面にも配慮したプランニング
適度な過矯正による後戻り防止
修正手術への対応(割引料金で実施)