
Eye
下眼瞼内反症
若い人の下眼瞼内反症

眼瞼内反症とは
生まれつき下まぶたの皮膚がせり上がっていて、まつ毛が上に向いて、眼球にまつ毛が接している状態を言います。角膜を傷つけますので、目やにが出たり、ゴロゴロしたり、かゆみが出たりします。目にも良くないので手術治療が必要になります。
手術について
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最初に下まぶたに局所麻酔をします。
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次にまつ毛の下の皮膚を切開して、下まぶたの硬い部分(瞼板)に皮膚を固定してまつ毛の位置を下に向けます。
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余った皮膚を少し切除して、きれいに縫合します。
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片方で20分程度の手術時間です。保険治療になります。
術後の経過
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手術当日は安静にして横になり、水に濡らしたタオルをしぼって1~2時間、まぶたに当てて冷やしてください。
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翌日から洗顔、入浴は可能です。
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術後2日目が腫れのピークで、その後徐々に腫れは引いていきます。
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内出血で赤紫~黄色になることがありますが、数週間で取れてきます。
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7~10日後に抜糸になります。
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もし翌日に目が開けられないくらい紫色に腫れたら、それは中で血が溜まっている証拠ですので必ず受診してください。
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術後の痛みは、痛み止めで止まる程度のものです。
傷跡は術後1カ月目にはまだ硬く、赤みもありますが、術後3カ月を過ぎると硬さや赤みも取れてきます。半年、1年も経つとほとんど気にならない程度にまでなります。また人によっては本当の逆睫毛を伴っていることがありますが、そのときは局所麻酔をして睫毛の毛根に細い針を刺して電気を流し、毛根を焼いて毛が生えてこないようにする永久脱毛をします。
高齢者の下眼瞼内反症

眼瞼内反症とは
下まぶたには眼輪筋という目をつぶる筋肉と下まぶたを下げる眼瞼腱膜と粘膜のすぐ下にある瞼板筋という組織があり、それらのバランスで正常な位置が保たれています。ところが高齢になり何らかの原因で筋肉のバランスが崩れると、まぶたが眼球の方へまくれ込み、睫毛で眼球を傷つける状態になります。
そのため目がゴロゴロして白目も赤くなったり、目やにが多くなりとても不快な症状が出ます。これは睫毛が眼球に向かって生えてくる、いわゆる逆睫毛(さかまつげ)とは違います。目にも良くないので、早く手術して治すことが必要です。
手術について
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最初に局所麻酔を下まぶたにします。
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次に睫毛の下の皮膚を切開して、まぶたを内側に引き込んでいる原因となっている瞼板筋を切除します。
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次に眼瞼腱膜を瞼板に固定しさらに睫毛の位置を外に向けるように縫合します。
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次に眼輪筋と皮膚を少し切除してバランスを整えます。
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中には下まぶたのたるみがある方もいますので、その場合には目尻を引き締めて、たるみを取る外眼角固定術をします。
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最後にきれいに縫合して終了です。片方で20分程度の手術時間です。保険治療になります。
術後の経過
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手術当日は安静にして横になり、水に濡らしたタオルをしぼって1~2時間、まぶたに当てて冷やしてください。
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翌日から洗顔、入浴は可能です。
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術後2日目が腫れのピークで、その後徐々に腫れは引いていきます。
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内出血で赤紫~黄色になることがありますが、数週間で取れてきます。人によっては白目が内出血で赤くなることがあります。
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7~10日後に抜糸になります。もし翌日に目が開けられないくらい紫色に腫れたら、それは中で血が溜まっている証拠ですので必ず受診してください。
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術後の痛みは、痛み止めで止まる程度のものです。
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人によっては白目が腫れて、涙目のように見えることがありますが、数週間で引いていきます。
はじめにお話したように、下まぶたは微妙なバランスで位置を保っていますので、経年変化のため術後1年以上経って再発してくることがあります。そのときは必ず見せにきてください。再手術が必要になることがあります。また人によっては本当の逆睫毛を伴っていることがありますが、そのときは局所麻酔をして睫毛の毛根に細い針を刺して電気を流し、毛根を焼いて毛を生えてこないようにする永久脱毛をします。