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Face

フェイスリフト

フェイスリフトとは

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顔のシワ伸ばしの手術のことをフェイスリフトと言います。頬の皮膚がブルドックのように垂れて、鼻唇溝(鼻の横から口角の横にかけての縦ジワ)が深くなり、眉毛が下がって来ておでこのしわも増えてきます。ここではフェイスリフトという、頬から首にかけてのリフトについて説明します。

麻酔

腕に点滴をして眠り薬を注射します。眠っている間に顔に局所麻酔をします。このときには痛みを感じません。手術の途中で目が覚めますが、その時にはすでに麻酔が十分に効いていますので、痛みはありません。手術が終わった後も、麻酔のせいで気分が悪くなったりする事も少なく、すぐに立って歩く事ができます。遠方の方は、術後は1泊、近くのホテルに泊まっていただきます。

手術方法

手術の流れ

われわれが行なっているのは、deep plane SMAS-platysma法という方法です。耳の前と耳の後ろの陰になった部分を切開します。皮膚の下をはがして、さらにSMASという浅筋膜の下をはがします。首は広頚筋という筋肉の下をはがしてSMASと一緒に耳の方へ向かって持ち上げます。これによりブルドック状のたるみを引き上げます。首が横から見て垂れ下がりが目立つ場合は、おとがい部の下を切開して、弛んだ広頚筋を中央で引き締めます。

止血・縫合処理

十分に出血を止めたあとに、血を吸い出す管を入れて、余った皮膚を切除してきれいに縫合します。

手術時間と麻酔について

フェイスリフトはとても繊細な手術ですので、手術時間は首の手術を入れると6時間くらいかかります。けれどもその間はほとんど眠っていますので、ご安心ください。途中でトイレに行けないので、尿道に管を入れておきます。

手術後の経過

手術直後の処置と管理

手術後は耳の周りと首にガーゼを当て、ガーメントという顔を包むような弾力性のある包帯をします。これは最低2日間着けます。耳の後ろに血液を出す管を入れます。次の日には取ります。翌日に新しいガーゼを当て、その上にガーメントを着けます。さらに次の日にチェックして問題なければ、ガーメントをはずします。この日から入浴や洗髪も可能です。

術後の症状と回復過程

内出血のため頬や首の周りが紫色になるかもしれません。日が経つうちに黄色くなり、2週間ほどで自然に消えていきます。まぶたも結構腫れる方がいます。これも時間が経てば必ず引いて行きますので、ちょっとの間がまんしてください。

抜糸スケジュールと経過観察

術後7日目に耳の前の抜糸をします。さらに術後10日目頃に髪の毛の部分と耳の後ろの抜糸をします。その後は定期的に経過を見ていきますので指定された日に受診してください。術後1カ月目までが、引きつり感や皮膚のしびれ感が強く出ますが、それ以降は徐々に解消していきます。

合併症

術後血腫

皮膚を広くはがす手術なので、術後に皮膚の下に血液がたまって腫れる事があります。量が多ければ傷を開いて出す必要があります。紫色の内出血斑になりますが、2週間くらいで徐々に消えていきます。血液が固まった部分は少し硬くなりますが、数ヵ月の経過で柔らかくなります。

顔面神経麻痺

顔の筋肉を動かす神経である顔面神経のそばを手術しますので、傷つけた場合は顔の動きが鈍くなる事があります。丁寧な手術を行いますので、これはめったに起こりません。手術直後は麻酔が効いていますので、口や目の動きが少し悪くなりますが、次の日には戻ります。

左右差・凹凸

初めのうちは腫れ方の違いのため左右差が目立ったり、頬の横の凸凹が目立つことがありますが、必ず時間とともに改善していきます。よくなるまで6ヵ月くらいかかることがあります。

傷の治りの遅れ

たばこをたくさん吸う人は皮膚の血液の流れが悪いので、傷の治りが遅れる事があります。

毛が抜ける

もみ上げの中で切開するときは、もみあげの毛が抜けて薄くなる事があります。しかし数ヵ月で生えてきます。

傷跡の盛り上がり

まれにケロイド体質の人は耳の周りの傷跡が赤く盛り上がってくることがあります。その場合には時期を見て修正手術をすることがあります。

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