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Ear

先天性疾患

生まれつきの耳の変形と形成術

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耳の変形とは

耳の変形とは、大きく先天的なものと後天的なものに分けられますが、ここでは生まれつきのもの(先天的なもの)について説明いたします。

耳の変形の種類

耳の変形には多様な種類があり、位置や軟骨の形状などに応じてさまざまな呼び方があります。

耳の変形を正しく把握するためには、どの部分に異常があるかを明確にする必要があります。一見、見た目の違いが小さくても、軟骨の構造そのものに大きな差があるケースがあるからです。

代表的な種類には、耳軟骨が皮膚に埋まってしまう埋没耳や、耳の一部が折れ曲がる折れ耳などが挙げられます。また、立ち耳やスタール耳のように外へ張り出す形状も存在し、早期の矯正や手術による改善が可能かどうかを判断する第一歩になります。特に新生児期の軟骨はやわらかいため、症状や種類によっては装具治療が効果的に働くことがあります。

当院では、先天的な耳の変形の治療を多数実施していた医師によって手術を行いますので、安心して治療を受けていただけます。軟骨形成の術式においては、経験に基づいてオリジナルの方法を採用するなど、こだわりを持って治療させていただいております。ただし大変申し訳ありませんが、治療環境の特性などから矯正治療のみのお子様などの治療はお受けしておらず、紹介になってしまいます。手術を希望される15歳以上の方に限定させていただいておりますのでご理解いただけますようお願い申し上げます。

埋没耳

埋没耳は、耳介の上部が皮膚に覆われて軟骨が埋もれて見える状態を指します。周囲の軟骨が十分に発達しないまま皮膚で覆われるため、耳が小さく見えたり形が不明瞭だったりすることが多いです。

このタイプの変形は、生後間もない時期に専用の矯正器具を装着することで比較的改善しやすい場合があります。耳の軟骨がまだ軟らかく柔軟性が高い新生児期に行うと大きな変形でも効果が期待できます。ただし変形が強いケースや、耳の軟骨に付着する筋肉の付着異常に伴うタイプによっては矯正治療を行っても効果が乏しい場合があり、そのような場合は手術が必要になります。

折れ耳

折れ耳は、耳の一部が前方に折れ曲がっている状態を指します。

これらの形状は、原因としては軟骨の形成不全や筋の付着の位置異常・胎児期に耳へかかる物理的な力などが考えられます。外見上だけでなく、マスクやメガネがかけられないなど実用面での不便を生じる場合もあります

立ち耳

立ち耳は、耳介が頭部の側面から大きく離れて立ち上がっているように見える耳の形です。欧米の文化圏では、悪魔のイメージを連想させるとして気にする方もいるなど、以前はネガティブなものとして受け止められていました。

しかし近年は、可愛らしく見える、顔が小さく見えるなどの副次的な効果を期待して、あえて立ち耳にする方もいらっしゃいます。これについては別のページをご参照ください。

先天的なものの原因としては、軟骨の形態に伴うものから、筋肉の付着部の問題のものまで様々です。生後まもなくの場合は、矯正である程度改善する場合もありますが、立ち耳のお子さんの場合、軟骨が成長しても柔らかいケースが多く、矯正だけでは不十分な場合も多いです。

スタール耳

スタール耳は耳介上部に余分なひだや折れ込みができ、通常の耳と比べて独特な形状を示す変形です。アニメキャラクターのように尖って見えることもあり、外見上の特徴として気になる方もいます。

耳の変形の手術治療とその方法

手術治療

手術では耳の軟骨の変形を改善し、また皮膚の形成も行って理想的な形状へと近づけることを目指します。
手術の内容や時期は、変形の種類や患者の年齢によって異なります。
皮膚のみの形成で改善できるケースは、比較的容易ですが、軟骨の変形があるものについては難易度が上がります。軟骨は元の形の癖が強く残りやすく、様々な加工の工夫が不可欠です。当院では軟骨形成の術式においては、自然な形態を再現しながら、可能な限り組織移植を減らす方法を独自に実施しております。ただしあまりに変形が強い場合には、耳の形に関係ない場所から軟骨を一部取らせていただき、軟骨の加工に使わせていただく場合がございます。

術式

​静脈麻酔または局所麻酔で実施
ケースにもよりますが、耳の裏側に切開を加えます。
必要な皮膚の加工と軟骨の加工を実施

縫合

埋没耳のように皮膚の形成が必要な場合には、三角形に切開を加えるような皮弁形成術が必要となります。

手術時間

​片側約 1 - 1.5時間

術後経過

​術後腫れが出てしばらく耳が腫れぼったくなります。
3ヶ月くらいで安定しますが、それまで外に出ない時などには形の安定を図るための道具を装着いただくことが多いです。
術後1−2週で抜糸いたします。

注意点とリスク

  • もともとケロイドができやすいなどの体質の方は傷が目立つことがあります。

  • 軟骨の元の形に戻る後戻りのリスク

  • 出血及びそれに伴う皮下血腫。血腫があまり多い場合には形に影響する場合がありますので、追加で血腫除去の治療を行う場合があります

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